紅型ナワチョウ

4月ももう、半ばになろうとしてますね☆
ブログでも以前お知らせしましたが、
改めて、個展のお知らせです。

「縄トモコ紅型展〜さちばる・野の歌・風の声」
4/29（金）～5/8（日）（5/2の月曜日はクローズ）
＠GARB DOMINGO（那覇市 壺屋1丁目6−3）
10：00～19：00
＊作家在廊日　期間中、毎日在廊予定

ささやかな日々にある　輝きに満ちた世界
工房のまわりにあった　優しい空気が紅型模様になりました

HP：http://bingata-nawachou.daa.jp






昨年のGARB DOMINGOでの個展では
「鳥」と「旅」をテーマに
紅型で世界中、自分の行ってみたい国の柄を紅型で染めてみました。
柄で巡る世界旅行はとても楽しかったです（笑）

そんな旅から帰ってきて、
少し落ち着いてみてまわりを見渡してみると...
今いる「ココ」の美しさに
改めて気がついたというのでしょうか。

あぁ、そう言えば
普段目にしていた草花や、風や、波や、空気や...
こんなに大好きで愛しいモノを
カタチにしていなかったなと、
今回の個展のテーマにしました。

「さちばる」とは
私が住んでいる玉城の字玉城にあたる地域のコト。
旦那さまが仕事の休みの日は
決まって海沿いの道を歩き、
さちばるまで散歩するのが日課になっています。

打ち上げられた貝殻、海草、水辺に茂っている、名も知らぬような草花。
フッと気持ちの安らぐ、私の日常を切り取ってみました。


今回は、
私の中で、今までにないくらい
優しくて強い色で染めたかった。

「ヒカリ」を
染めたかったのかもしれない。

沖縄の眩しいタイヨウの下では
反射して、より強い色、その影もまた深い色になります。
でも
あまりに強いヒカリの下では
何もかも白く、眩しくて見えなくなる事があります。

そんな輝きを、強さを、そして優しさを。
自然を通して、布に描きたいと思いました。


当たり前のようにそばにあった
美しい空や、海や、植物や。

それらが当たり前でないことが分かった時に、
もっとも最初から与えて頂いたモノで
当たり前なんてなかったのに。

そうでなくなった瞬間から
何もかもが愛おしくて、哀しくて、しょうがなかった。

泣きそうになりながらも
美しく、優しくありたいと染めていました。

一瞬でも
フッとしてもらえたら。
一瞬でも、
春を感じでもらえたら。
優しい風を感じてもらえたら。

すべてに愛を込めて。